【グローリー 券職人シリーズ】飲食店向け券売機の定番。FT-S50からFT-L10まで全モデル比較
ラーメン店・定食屋・うどん店・そば店の入口に設置された券売機。「食券を買ってからお席へどうぞ」という案内は、今や日本の飲食業界のスタンダードな接客スタイルとなっています。
その飲食店向け券売機市場でトップクラスのシェアを誇るのが、**グローリー株式会社の「券職人(けんしょくにん)シリーズ」**です。本記事では、券職人シリーズの主要モデル(FT-S50・FT-L10・FT-S30)を徹底比較し、キャッシュレス対応・新紙幣対応・キャッシュリサイクル機構といった特徴から、ラーメン店・定食屋・うどん店での具体的な導入事例、そして競合他社との比較まで詳しく解説します。
グローリー株式会社とは?
グローリー株式会社(旧グローリー工業株式会社)は、1918年創業の現金管理機器・券売機の国内最大手メーカーです。自動現金処理機・硬貨計数機・紙幣計数機などの分野で高い技術力を持ち、券売機市場においても業界最大シェア(推定)を維持しています。
本社は兵庫県姫路市。国内だけでなく世界100カ国以上で現金処理・決済機器を展開するグローバル企業です。
📌 チェックポイント
グローリーが券売機市場で強い理由の一つが「現金処理技術の高さ」です。紙幣・硬貨の識別精度・搬送安定性・おつり管理の効率性は、同社が長年にわたって磨いてきたコア技術であり、飲食店現場での信頼性に直結しています。
券職人シリーズのラインナップ概要
券職人シリーズは、飲食店の規模・業態・ニーズに応じた複数のモデルで構成されています。主要3モデルの概要は以下のとおりです。
| モデル | 操作方式 | 最大口座数 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| FT-S50 | ボタン式 | 最大50口座 | スタンダード。多メニュー対応 |
| FT-L10 | タッチパネル式 | 最大多数(表示切替) | 画像表示対応・視覚的なUI |
| FT-S30 | ボタン式 | 最大30口座 | 省スペース・コンパクト設計 |
FT-S50:スタンダードボタン式の定番モデル
基本スペック
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 操作方式 | ボタン式(押しボタン選択) |
| 最大口座数 | 最大50口座 |
| 外形寸法(参考) | W460×D400×H1200mm前後 |
| 決済対応 | 硬貨・紙幣(1万円対応) |
| キャッシュリサイクル | 対応(おつり硬貨の循環利用) |
| キャッシュレス | オプション対応(交通系IC・クレカ・QR) |
| 新紙幣対応 | 対応済み(2024年新紙幣) |
| 価格帯(参考) | 100〜150万円 |
FT-S50の強み
最大50口座対応により、定食店でのメニュー全品を1台でカバーできます。「ランチAセット」「ランチBセット」「単品丼各種」「サイドメニュー」まで、幅広いメニュー構成に対応可能です。
ボタン式の操作感は、スマートフォンに不慣れなお客様や高齢者にも直感的で使いやすい特性があります。
📌 チェックポイント
「タッチパネルより押しボタンの方が使いやすい」という利用者は特に中高齢世代に多く存在します。顧客層に高齢者が多いラーメン店・定食屋では、シンプルなボタン式FT-S50が「操作に迷わない」として好まれる傾向があります。
FT-L10:タッチパネル式の次世代モデル
基本スペック
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 操作方式 | タッチパネル式(液晶ディスプレイ) |
| 表示対応 | メニュー画像・説明文表示可能 |
| 最大口座数 | 画面切替で多数対応(参考:50〜100口座以上) |
| 決済対応 | 硬貨・紙幣・キャッシュレス(上位仕様) |
| キャッシュリサイクル | 対応 |
| 新紙幣対応 | 対応済み |
| 価格帯(参考) | 150〜220万円 |
FT-L10の強み
タッチパネル式の最大の強みはメニューの画像・写真表示です。「どんな料理か分からない」という来店客の不安を解消し、視覚的な訴求で注文率を高める効果があります。
- 外国語対応:多言語切替(日英中韓など)で訪日外国人客への対応が可能
- メニュー更新の容易さ:データ書き換えだけでメニュー変更が完結(ボタン式は物理交換が必要)
- カロリー表示・アレルゲン情報:画面上に詳細情報を表示できる
💡 タッチパネルモデルの活用シーン
FT-L10は、観光地・繁華街・駅前など訪日外国人が多い立地や、メニューチェンジが頻繁なカフェ・ダイニングバーなどに特に向いています。また、料理写真を見せることで客単価アップを狙えるため、高単価メニューを扱う飲食店にも適しています。
FT-S30:省スペース・コンパクトモデル
基本スペック
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 操作方式 | ボタン式 |
| 最大口座数 | 最大30口座 |
| 外形寸法(参考) | W380×D350×H1100mm前後 |
| 決済対応 | 硬貨・紙幣 |
| キャッシュリサイクル | 対応 |
| 新紙幣対応 | 対応済み |
| 価格帯(参考) | 80〜120万円 |
FT-S30が向いている場所
FT-S30は幅約380mmのコンパクト設計が最大の特徴です。
- 小規模ラーメン専門店:ラーメン・ギョーザ・ライスの3〜5品に絞った構成
- カウンター席のみの小さな食堂:入口スペースが狭く、大型機が置けない場所
- テイクアウト専門店の決済補助:少品目の決済に特化した利用
📌 チェックポイント
「メニューは少ないが券売機を導入して無人レジを実現したい」という小規模飲食店にはFT-S30が最適です。初期投資を抑えながら、接客の省力化とお会計トラブル(つり銭ミス・無断飲食)の防止という主要メリットを享受できます。
券職人シリーズ共通の主要機能
1. キャッシュリサイクル機構
グローリーが誇る「キャッシュリサイクル機構」は、投入された硬貨・紙幣をそのままおつりとして再利用する仕組みです。
メリット
- おつり補充の頻度が大幅に減少(最大50〜70%削減という事例も)
- 釣銭不足による営業停止リスクの低減
- 現金管理の手間・時間コストの削減
📌 チェックポイント
繁盛店のランチタイムは数十分で数百件の取引が発生します。キャッシュリサイクルがないと釣り銭補充で運営が止まることがあります。リサイクル機構により、補充作業を減らして営業に集中できるのは実務上、非常に大きなメリットです。
2. キャッシュレス決済対応(オプション)
券職人シリーズはオプションで以下のキャッシュレス決済に対応します。
| 決済方式 | 対応内容 |
|---|---|
| 交通系IC | Suica・ICOCA・Kitaca等 |
| クレジットカード | Visa・Mastercard・JCB等 |
| QRコード決済 | PayPay・d払い・楽天Pay等 |
💡 キャッシュレス対応の必要性
2025年以降、飲食店でのキャッシュレス決済比率は急速に高まっています。ランチタイムに「カードや電子マネーで払えない」ことが来店機会の損失につながるケースが増えており、新規導入ではキャッシュレス対応オプションの付加を積極的に検討してください。
3. 新紙幣対応
2024年7月に発行された新紙幣(一万円・五千円・千円)に、券職人シリーズは対応済みです。旧紙幣対応機からの更新・買い替えを検討している飲食店にとって重要なポイントです。
⚠️ 注意点
旧モデルや中古の券売機を購入する場合、新紙幣非対応のケースがあります。2024年以降は旧紙幣との混在が続きますが、新紙幣非対応機では「使えない」というトラブルが発生することがあります。中古購入時は必ず新紙幣対応の可否を確認してください。
導入費用の内訳
本体価格
| モデル | 本体価格目安 |
|---|---|
| FT-S30(コンパクト) | 80〜120万円 |
| FT-S50(スタンダード) | 100〜150万円 |
| FT-L10(タッチパネル) | 150〜220万円 |
導入方法別の費用
| 導入方法 | 初期費用 | 月額コスト目安 |
|---|---|---|
| 購入 | 100〜220万円 | なし(保守費のみ) |
| リース(5年) | 10〜20万円 | 月々2〜5万円 |
| 中古購入 | 20〜60万円 | なし(保守費のみ) |
ランニングコスト
| 費用項目 | 月額目安 |
|---|---|
| 電気代 | 500〜1,500円 |
| 保守・メンテナンス | 3,000〜8,000円 |
| キャッシュレス決済手数料 | 売上×1.5〜3.5% |
飲食店別の導入事例
事例1:ラーメン専門店(カウンター8席)
東京都内のラーメン専門店では、FT-S30を入口に設置。ラーメン2種・チャーシュー丼・餃子・トッピング各種の計15口座構成。レジ担当者が不要になり、ピーク時の回転率が向上。つり銭ミスもゼロになりました。
事例2:定食屋(テーブル20席)
郊外の定食屋では、FT-S50を導入し50メニューをフルカバー。ランチの日替わり定食・通常メニュー・テイクアウト用メニューをすべて1台で管理。キャッシュリサイクルにより昼ピーク時の釣り銭補充作業がほぼ不要になりました。
事例3:うどんチェーン(郊外ロードサイド店)
来客の多い郊外ロードサイドのうどんチェーン店では、FT-L10のタッチパネル式を2台設置。メニュー写真を大きく表示し、訪日外国人向けの英語対応も実現。新メニュー追加時のデータ更新が容易なため、季節限定メニューの展開もスムーズになりました。
📌 チェックポイント
2台設置の最大のメリットは「行列の分散」です。ランチピーク時に1台に行列が集中すると、回転率が下がり機会損失が生じます。席数30以上の店舗では2台導入も視野に入れると、投資対効果が高くなる場合があります。
競合他社との比較
券職人シリーズ vs 主要競合
| 比較観点 | グローリー 券職人 | 芝浦自販機 | エルコム |
|---|---|---|---|
| 市場シェア | 業界最大クラス(推定) | 中堅 | 中堅 |
| 価格帯 | 100〜220万円 | 70〜180万円 | 80〜180万円 |
| キャッシュリサイクル | 標準搭載 | 一部対応 | 一部対応 |
| タッチパネルモデル | FT-L10 | あり | あり |
| サポート体制 | 全国ネットワーク | 地域差あり | 地域差あり |
| 新紙幣対応 | 対応済み | モデルによる | モデルによる |
💡 他社との比較について
上記は参考値・概算です。各社のモデルラインナップや価格は時期によって変動します。導入前には複数社から見積もりを取得し、保守サポート体制・導入実績・地域担当者の対応力も含めて総合的に比較することをお勧めします。
グローリーを選ぶ理由
グローリー券職人シリーズが多くの飲食店に選ばれる主な理由は以下の3点です。
- キャッシュリサイクル機構の完成度:現金処理技術に強みを持つグローリーのコア技術が券売機に搭載されており、運用コストの削減効果が高い
- 全国保守ネットワーク:全国各地に保守拠点があり、故障時の迅速対応が期待できる
- 導入実績の豊富さ:全国のラーメン店・定食屋・うどん店への導入実績が多く、業態別のノウハウが蓄積されている
券売機導入前の確認事項
- 設置スペース(幅・奥行・高さ)の確認
- 電源(AC100V)の確保
- メニュー構成の確定(口座数の決定)
- キャッシュレス対応の要否検討
- 新紙幣対応の確認(特に中古購入時)
- 保守・メンテナンス契約の内容確認
- 複数台設置の必要性検討(席数・回転率から)
- リース・購入・中古の総コスト比較
まとめ
グローリー「券職人」シリーズは、日本の飲食店向け券売機市場をリードするブランドとして、ラーメン店・定食屋・うどん店など幅広い業態で採用されています。
- FT-S50:50口座対応で多メニューの定食屋・ファミリーレストランに
- FT-L10:タッチパネル・画像表示で外国人対応・高単価店に
- FT-S30:コンパクト設計で小規模専門店・狭い入口スペースに
キャッシュリサイクル機構による現金管理の効率化、新紙幣・キャッシュレス対応の充実、そして全国保守ネットワークの安心感は、他社製品と比較してもグローリー券職人シリーズを選ぶ強い理由になります。飲食店の規模・業態・顧客層に合わせて最適なモデルを選び、接客の省力化と売上向上を同時に実現してください。
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